2012年の『FF25thメモリアル アルティマニア』に北瀬佳範氏、鳥山求氏、野村哲也氏のそれぞれのFF7の制作初期・企画書案が掲載されている。その中で野村哲也氏のページに小さく掲載されている、手描きの相関図がある。
※この記事はFF7初期案の“没設定”を紹介するものです。
初期案は混線しており、製品版の設定とは一致しません。

この相関図には、現在のFF7とはまったく違う“初期案の痕跡”がいくつも残っている。
その中でも特に興味深いのが——
🌟 バレットの名前が「ブロウ(Blow)」になっていること。
■ ブロウ(Blow)は海外NGワードだった
出典は確認中の為、後日追記とするが 「海外市場を考えてNGだったため、バレットに変更」した旨が確かに公表されていた。
そこに詳細は明記されていないが、英語圏の文化を知っていれば理由は明白だ。
“Blow” は英語では複数の強烈なスラングを持つ。
- 麻薬(コカイン)
- 性的行為
- 暴力的な意味
- 失敗する(blow it)
黒人的キャラクターにこの名前をつけるのは、 アメリカ市場では絶対に許されない。
そのため、スクウェアはこの名前を却下し、 銃弾(bullet)を連想させる Barret(バレット) に変更した。
🔥 相関図には“ガーディアン”という謎の三人組もいる
この初期相関図には、現在のFF7本編には登場しない 「ガーディアン」 という三人組が描かれている。
- ガーディアン三人
興味深いのは、 ヒロイン(古代種の女性)のところに向かってガーディアンから矢印が向いていて、 「忠〇」と書かれていること。
印刷が小さく、あえてハッキリ読めないようにされているようだが、 “忠臣”“忠誠”“忠義”などの略字・崩し字の可能性が高い。
つまり、 ヒロインに忠誠を誓う護衛的な存在 として構想されていたことがわかる。
🌙 ガーディアンは後のFF作品に流用された?
この「ヒロインを守る存在」という構造は、 後のFF作品に強く影響している。
- FF8の「シード(魔女の騎士)」
- FF10の「ガード(召喚士の護衛)」
どちらも “ヒロインを守る存在” という役割を持つ。
FFシリーズでは、 没案や初期案が後の作品に流用されるのはよくあることだ。
ガーディアン三人組も、 FF7では採用されなかったものの、 後の作品に“形を変えて”受け継がれた可能性は高い。
🌼 初期案は“ごった返し”が当たり前
今回の相関図を見るとよくわかる。
- バレットはブロウ
- セフィロスはヴィンセント顔
- エアリスポジはティファという黒髪少女
- ガーディアンという没設定
- タークスはルードとレノが見た目と名前が入れ替わっている
- 名前・役割・見た目が混線している
ゲーム制作の初期案というのは、 色んなアイデアがごった返していて、 後の作品に流用されたり、没案が復活したりするのが普通。
だからこそ、この相関図は “FF7がどんなカオスな状態から生まれたのか” を知る貴重な資料になっている。
🔚 まとめ
- バレットの初期名は「ブロウ」だった
- Blow は英語圏ではNGスラングのため変更
- 相関図には“ガーディアン”という没設定が存在
- これは後のFF8/FF10の護衛キャラに通じる構造
- 初期案は混線していて当然、没案の流用も普通にある
FF7の制作史を知るうえで、 この相関図は“混沌の痕跡”として非常に面白い資料だ。


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