FF7リメイクシリーズが売れなくても、スクエニが焦っていない理由

FF7リメイク売れてなくても焦らない コンテンツ文化

リバースが苦戦した理由は単純だ

FF7リバースの販売本数が期待を下回ったという話題は、発売当時からSNSや動画でよく取り上げられた。「FF7はオワコン」「スクエニ終わり」という声も出た。

だが本当にそうだろうか。

一作目のリメイクはPS4で発売され、二作目のリバースはPS5専用だった。ハードの買い替えコストが離脱を生んだ。かつてのように「FFのために本体を買う」という時代はとっくに終わっている。PS5を持っているからといってFF7を必ず買うわけでもない。市場の構造が変わっただけの話だ。

Switch2版リメイクは2万3千本止まり

Switch2版リメイクの初週販売数は約2万3千本だった。
しかし、五年前のゲームをわざわざ買う人間がそれほど多くないのは当然で、その間にYouTubeでストーリーを見てしまった人も相当数いる。

(そして、この数字はパッケージ版のみで、DL販売は含まれていない)

スクエニはすでにモデルチェンジしている

ではスクエニは焦っているのか。おそらくそうではない。

一般にも公表されている資料を見ると、スクエニは大型IPを一発で売り切るモデルから、セールや段階的な展開で循環させるモデルへシフトしようとしている。

移植にかかるコストも、単体の回収だけが目的ではない。PS5品質の映像をSwitch2で動かすノウハウを一度蓄積すれば、他タイトルの展開にも応用できる。移植は投資だ。

本命は三作目、母数の最大化が狙い

そして本命は三作目だ。

三部作というのは構造的に、一作目で離脱した人間を二作目以降が回収するのは難しい。世間一般の感覚として、前作を知らなければ続きを見ないという人が多い。三作目はさらにその傾向が強まる。

だからこそスクエニは今、母数の最大化を図っている。
完結編をPS5独占にせず、Switch2を含むマルチプラットフォームで展開する可能性は高い。スクエニは「FF7リメイクマルチ展開でPS5の障壁を取り除いた」としている。カプコン辻本社長も同時期に「PS5の障壁が思いのほか大きい」と発言しており、これは業界全体が共通して認識している昨今の構造的な問題だ。

終わり良ければ全て良し

調子がいい時は独占タイトルで囲い込んで持ち上げられ、調子が悪くなると「障壁」と言われる。ソニーからしたらたまったものではないかもしれないが、ビジネスの世界だから仕方がない。

途中の販売数がどうであれ、三部作は完結編の印象で評価が決まる。
終わり良ければ全て良し。
スクエニがそこに賭けているとすれば、今の静けさは焦りではなく準備に見える。


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