FF7 REVELATION(リバレーション)2027年春とはいつか
2027年春とはいつか
――発売時期を企業活動と
記念日から読む
「春」という言葉の裏にある商業的・記念日的な文脈を整理する
「2027年春」という発表に対して、4月や5月を想定する声がある。間違いとは言えないが、ゲーム業界の商業慣習と企業会計の文脈を重ねると、3月末が最も有力な候補として浮かび上がる。
そしてもうひとつ、この発売時期の話には欠かせない背景がある。「春」という発表が出る前、1月31日という日付が持っていた意味についてだ。
01
「春」の範囲と三つの候補
一般的に「春」は3月から5月を指す。その三ヶ月を業界慣習と照合すると、それぞれに異なる重みがある。
日本の会計年度末。スクウェア・エニックスの決算期内に売上を計上できる最後の月。大作タイトルが集中する時期。
新年度・新学期で可処分時間が減少。新社会人・新入生はゲームどころではない。会計年度をまたぐデメリットがある。
ゴールデンウィーク商戦に乗れる利点はある。ただし3月末に発売できるなら、わざわざ2ヶ月ずらす理由がない。
4月・5月が弱い最大の理由は、スクウェア・エニックスの会計年度末が3月31日であることだ。日本の大手パブリッシャーにとって、大型タイトルの売上をどの期に計上するかは経営上の重要事項になる。3月末に発売できるなら、それが最優先の選択肢だ。
02
FFシリーズと3月末の関係
過去のFFシリーズを振り返ると、3月末発売は珍しくない。『FFVIIリメイク』も当初2020年3月3日発売だった。日本のゲーム業界全体で見ても、大型タイトルの3月末集中は毎年繰り返されるパターンだ。
さらに浜口は同日のインタビューでこう語っている。
「このタイトルってなるべく早く届けることが我々的にも、そしてファンにとっても一番重要なことだと思っています。チーム一同死ぬ気で作っていますので、お楽しみにお待ちください。」
「なるべく早く」という言葉は、4月・5月まで引き延ばす意図がないことを示唆している。現在が最終ポリッシュ段階であることと合わせると、2027年3月末という締め切りに向けて開発が進んでいると読むのが自然だ。
03
消えた「完璧な日付」――1月31日という仮説
「2027年春」という発表が出る前、筆者はひとつの日付に注目していた。2027年1月31日だ。
① 原作『FFVII』の発売日(1997年1月31日)と完全一致
② 発売30周年の節目
③ タイトルに「7」が入る年
ゲームの発売日は木曜・金曜が基本。週末商戦に乗せるためで、日曜発売は流通・小売の慣習に反する。前後の日付(1月29日・2月1日など)に記念日的意味はない。
「7」という数字、30周年、原作発売日の三つが重なる1月31日は、ファンサービスとして考えられる限り完璧な日付だった。しかし2027年のその日は日曜日だ。
木曜か金曜に発売するなら1月28日か1月29日になる。これでは記念日としての意味が消える。かといって意味のない日付のためにギリギリまで詰め込むより、余裕を持って春に届けるという判断は理にかなっている。
「2027年春」という発表は、記念日への執着より確実な完成と確実な発売を優先した結果とも読める。浜口の「死ぬ気で作っている」という言葉はその文脈でより重く聞こえる。
04
遅延リスクについて
FFシリーズの遅延癖は否定できない。『FFVIIリメイク』自体、当初予定から延期を経て発売されている。「春」という幅のある発表をしている以上、3月末に間に合わない場合は5月まで動く可能性は残る。
ただし浜口が「最終ポリッシュ段階」と明言した時点で正式発表したことは好材料だ。発売9ヶ月前の段階で通しプレイができている状態は、大幅遅延のリスクを下げる。3月末本命、遅延時は5月という見立てが現時点では最も現実的だ。
05
「春」という言葉が選ばれた理由
「2027年春」は慎重な言葉だ。記念日への執着を手放し、会計年度末という現実的な締め切りを本命としながら、万が一の遅延に備えて幅を持たせた表現として読める。
1月31日という完璧な日付が日曜日だったことは、ある意味でこのプロジェクトらしいとも言える。記念日より完成度を、象徴より実質を優先する判断が「春」という言葉に込められているとすれば、それは浜口が語り続けてきた「終わらせる覚悟」と同じ方向を向いている。
2027年3月末。その日付が正解かどうかは、9ヶ月後に明かされる。

