韓国ドラマが苦手な人でも、2000年代の作品は別だという声がある。「オールイン」「IRIS」「ブラザーフッド」——なぜこの時代の作品は今でも見返されるのか。
ジャンルが違う
今の韓国ドラマの主流は恋愛もの、財閥もの、ラブコメだ。しかし2000年代には骨太な作品が多かった。賭博師の一生、スパイアクション、戦争と兄弟の絆——男が主役で、恋愛はあくまでも物語の一部に過ぎない。
「韓国ドラマ=女性向け恋愛もの」というイメージが定着したのは、むしろ後からのことだ。
顔に個性があった
もうひとつの違いは、俳優の顔だ。
整形が文化として標準化される前、韓国の俳優にはそれぞれ固有の顔があった。イ・ビョンホンの彫りの深さ、チャン・ドンゴンの骨格——量産された「整った顔」ではなく、その人にしかない個性だ。
今の韓国ドラマを見ていると、似たような顔が並ぶと感じる人は少なくない。美しいが、区別がつきにくい。記憶に残りにくい顔になっている。
だから繰り返し見たくなる
ジャンルの骨太さと、俳優の個性——この二つが揃っているから、2000年代の韓国ドラマは何年経っても「もう一度見たい」という気持ちにさせる。
消費されるために作られた作品ではなく、作り手の個性が出ていた時代の産物だ。

