ーー絶チル本編が合わなかった人にこそ、見てほしい
配信で『次はどのアニメ見ようかな?』と探している人も是非。
闇でしか裁けない罪がある
『THE UNLIMITED 兵部京介』は
“孤独な最強キャラ”が好きな人に
刺さる名作アニメだった
絶チル本編が合わなかった人にこそ、見てほしい
声優・遊佐浩二 / P.A.N.D.R.A.を率いる最強エスパー
正直に言うと、私は最初『絶対可憐チルドレン』にそこまでハマれなかった。
もちろん人気作なのも分かるし、長期連載された理由も分かる。超能力バトルとしての面白さもあるし、キャラクターも立っている。でも、かなり独特なノリの作品でもある。ギャグ、テンション感——そこが合わない人には、ちょっと入りづらい。実際、私は初期で脱落しかけた。
でも、友達にすすめられて見たスピンオフアニメ『THE UNLIMITED 兵部京介』がめちゃくちゃ面白かった。そのあと「兵部京介をもっと知りたい」と思って原作を読み進めた結果、最終的に絶チルそのものも好きになった。普遍的な人間の心理などを巧みに描いていて、兵部とは別のキャラがフォーカスされたエピソードでも胸をうたれて泣いてしまう事もあった。
この記事は——「絶チル本編は何か合わない気がしている」「でも孤独な最強キャラは好き」——そんな人に向けて書いています。
兵部京介というキャラが、とにかく強い
銀髪、美形、飄々としていて、圧倒的に強い。超能力者犯罪組織「P.A.N.D.R.A」を率いる最強クラスのエスパー。でも、このキャラの魅力は「強い」だけじゃない。
彼はもともと、人間社会と共存したかった側の人間だった。仲間を信じていたし、自分を導いてくれた上官のことも慕っていた。でも、その”信じていた相手”に裏切られる。
しかも単純な悪意じゃない。「お前は普通には生きられない」「この世界では幸せになれない」という、歪んだ愛情によって未来を奪われた。
だから兵部京介は、ただ人類を憎んでいるキャラではない。「信じてほしかったのに、信じてもらえなかった人」「故に時を止めてしまった人」なんです。
五条悟・キルア系の「どこか孤独な最強キャラ」が好きなら刺さるかも
兵部京介は、今の人気キャラ文脈にもかなり近い。「強すぎるがゆえに普通の世界に馴染めないキャラ」「人間に失望しているけど、完全には切り捨てられないキャラ」みたいな系統が好きな人にはかなりおすすめ。
原作未読でも普通に見られる
これ、かなり重要。『THE UNLIMITED 兵部京介』は絶チルのスピンオフだけど、かなり独立した作品として作られている。絶チルを全部読んでいない人でも普通に楽しめる。
むしろ本編より——
こっちの方が合う人も多いと思う。実際、私がそうだった。
最近の「全部ぬるぬる動く高作画アニメ」とは少し違う。もっと、“ため”と”爆発”みたいな気持ちよさがある。手の動き、視線、ポーズ、間。
90年代〜2000年代アニメっぽい、誇張されたエネルギー感が残っていて、それが兵部京介というキャラに異常に合っている。静止画でも動きを感じる、みたいな魅力。ドラゴンボールや聖闘士星矢の「動きの重さや説得力」が好きな人にはかなり刺さると思う。
オリジナルキャラのアンディ・ヒノミヤが良い
スピンオフ作品って、オリジナルキャラが浮くことが多い。でもアンディ・ヒノミヤはかなり自然。むしろ後に原作へ逆輸入されるくらい、ファンにも受け入れられていた。
オリジナルキャラその2ユウギリ
絶チル本編とUNLIMITEDを繋ぐキャラクターに仕上がっている。アニメ単体でも普通に楽しめるが、絶チルを読むとユウギリのことが更によくわかります。作品の世界観に自然に馴染みとてもよかった。
絶チル本編が合わなかった人にこそ見てほしい
絶チル本編はかなり人を選ぶ作品だと思う。でも、その中にあるこれらのテーマを抽出すると、『THE UNLIMITED 兵部京介』になる。そのルートの方がハマる人も多い。
信じてほしかったのに、信じてもらえなかった人
兵部京介は、「最強だから孤独」なキャラではない。「信じようとしたのに裏切られ、それでも完全には諦めきれなかった人」だ。
「時よ永遠に止まれ」と心で叫ぶ男。
その悲しさと危うさと強さが全部同居しているキャラクターを、遊佐浩二の声で見られる。それだけで価値があると思う。
そしてもし興味が沸いたら、原作で彼が出した答えや彼の行く末を見届けてほしいと思います。
余談だが、後からキャストを見返して、皆本光一役が中村悠一さんだと改めて気づいて少し笑ってしまった。
今だと五条悟の印象が強いので、私の中で皆本=中村悠一の図が無かったのだ。同じ作品の中に兵部のような“銀髪の最強キャラ”がいるのに、演じているのはむしろ生真面目な皆本の方なのか、と妙に納得したり意外だったりした。
※関連リンク
▶【絶チル】兵部京介の思想はなぜ「成立」するのか


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