中国・上海で開催されたファイナルファンタジー7のファンミーティングにて、ディレクターの浜口直樹氏が、抽選で選ばれたファンからの質問に答える形で、クラウドの恋愛関係に関する公式の姿勢について発言した。この内容は、現地イベントに参加した中国のファンによる翻訳情報として伝えられたものである。
クラウドは誰とも確定した恋愛関係を持たされていない
質問は「本編やスピンオフを通じて、クラウドは誰とも確定した恋愛関係を持たされていない。これはユーザー自身に決めてほしいということか」という趣旨。これに対し浜口氏は、「決めてほしい」というより、エンターテインメント作品全般において、ファンが自分の中で妄想したり、自分なりのルールを設定したりすることそのものが楽しみの一部であるという考えを示した。FF7の各キャラクターはアイコニックで多くのファンに愛されており、制作側が断定的な答えを示すよりも、各人が自分の思いと重ね合わせられる方が作品として愛着を持ちやすいだろう、という認識も語られている。
公式が「恋愛関係の曖昧さを維持する」方針を改めて明言
この発言は、これまでFF7本編・スピンオフにおいてクラウドの恋愛関係が一切確定的に描かれていないという事実とも整合的であり、公式が「曖昧さを意図的に維持する」方針を改めて明言したものと言える。
注目したいのは、この姿勢が「クラウドとティファのみが公式カップリングであり、他は非公式」「クラウドとエアリスこそ本筋ルート」とする一部の主張とは、構造的に両立しないという点である。公式自身が「断定しない」ことを楽しみの設計として明言している以上、特定の関係性のみを公式と位置づける主張は、その前提から外れることになる。
もちろん、こうした主張は今後も語られ続けるだろうが、少なくとも今回の発言によって、その根拠の一つは公式によって示されなかったことになる。
『リベレーションでどうなるかは楽しみにして』
一方、浜口氏は最後に「リベレーションでどうなるかは皆さん楽しみにしていただきたい」と付け加えている。この一文の解釈は割れるところだろう。単にストーリー展開全般への期待を煽る一般的な発言と取るか、恋愛関係に関して何らかの形で踏み込む可能性を示唆していると取るか――現時点では判断材料が少なく、断定は避けたい。リベレーションに関する今後の発言の蓄積と合わせて、改めて検証したいテーマである。
(参考:今回の参加条件についても触れておくと、299元(日本円で約6,300円)ごとに抽選券1枚が配布され、約600枚の券から、トーク参加権40名・サイン会参加権200名が選出されたという仕組みだったようだ。)
